Day202-2 俺のカッパドキア〜後編〜

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Day202 2014.5.29 ギョレメ2日目  


クルリと僕らに背を向けて歩き出したカオリ姉さん。


「ホンマにアカンやつやな。。」ブッ


「いつものと違って、マジなヤツですね。。」


慌てて姉さんの前を塞ぎ説得した。


「ホンマごめんやて。ちょっとイジり過ぎたな。」ブッ

「ホントごめんなさい。」

「ふぅ……これで振り返ってジョーダンでしたぁ!!なんて出来る程、まだ大人じゃないわ。。でも、帰るの止めるから、次の車止めてよね!」プ

「了解です!全力で止めさせて頂きます!」


普段、足の臭いとかオナラとかで自虐的なネタばっか言うし、出会って数時間で脇毛見せられたりしたけど、そういうのって弱みだから、あえて前面に出してるだけで、本人も気にしてるコトには間違い無いんだよな。


いくら自虐だからって、調子に乗ってイジり過ぎた。

完全に俺が悪いよな。。


全力で車止めよ…!


でも、自虐ネタって、どう返してイイか分からん!

ムズい!!ムズいよ、姉さん!!



とにかく、今は車を止めて誠意を見せよう。

昼を過ぎ、太陽が真上から容赦無く光りを浴びせかけてくる。

ジリジリと肌が焼けていくのが分かる。



車の数はあるんだけど、なかなか止まらない。

早く捕まえたいと気持ちばかりが焦ってしまう。



道路に向かって突き出した親指を見て、1台の車が止まった。


「スミマセン!!デヴレント方面に行きたいんですけど!」

「デヴレント??」

「デヴレントというか、このラクダの岩があるトコに行きたいんやけど。」ブッ

「ん〜良くわかんないけど、多分大丈夫だよ!乗ってきな!」

「おぉ〜!!ありがとう!!」


若い2人組のお兄ちゃんの車に乗せてもらい、次の目的地“ラクダ岩”へ!

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「音楽は好きかい??」

「もちろん!」

「コイツ知ってるか??」


ノリノリのダンスミュージックをかける。


「全然知らないけど、イイね!好きだよ、こういうのも!」


ノリノリのダンスミュージックでひゃっほー!!とかやっていたら、不安になるモノを見てしまった。


「今の見ました…??」

「見たで…」プス

「え、何々??」プ

「デヴレント方面、右って看板出てたよな。。」ブッ

「えぇ…」

「ウソ!大丈夫なの??」プ

「兄ちゃん、デヴレント向こうって書いとったで!」ブッ

「大丈夫、大丈夫!任せとけ〜ひゃっほい!!」

「ホンマ、大丈夫なんかいな…」プス


車に乗った以上、任せるしかない。。


車はどんどん道を進んで行き、人工物の数が少なくなって行った。




すると、遠くの方に観光バスと観光客の団体の姿が見えた。


「お、ここじゃないすか!?」

「お、多分そうやで!」ブッ

「ここじゃないかな??着いたぞ!」

「ありがとう!!」


車を降りるとすぐにラクダ岩が目に入った。


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「これがラクダ岩か〜!」

「ココには他にナポレオン帽子の岩もあるらしいで。」ブッ

「どれですか??」

「ん〜たぶんアレやな。。」ブッ

「ん〜アレですか。。」


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「ショボっ」プ

「んで、あっちのがアシカの群れらしいな。」ブッ

「アレ…ですか。。」


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「とりあえず、記念に写真でも撮っとこうか。」プ


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観光客もココには、長居しないらしく10分くらいで去っていくみたい。

次から次へとやって来ては、去って行く。


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土産屋の兄ちゃんたちが絡んできた。


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長居するのが珍しいのか、次から次へとおっちゃんたちが絡んでくる。


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「これなんか、土産にイイぞ!」

「何、それ??」

「フフフ、バイアグラだッ!!」

「まじで??そんなん売ってんの??」ブッ

「コレを飲めば48時間ギンギンだぞ!」

「やっけん、買って試してみいや。」ブッ

「試すのはイイすけど、ギンギンになって、どうするんすか。行き場の無い気持ちだけが残りますよ。」

「せやな。それ飲んで48時間以内にミュンヘン行ったら、ええんちゃう??」ブッ

「確かに…それはありですね。飛行機乗ってけば48時間以内に…って、ボクらはそんな不純な交際などしておりませんから!」

「でも、最近メール返ってこんのやろ??」ブッ

「あぁぁぁ耳が痛いィィィィ!!耳がァァァァ!!」

「やっけん先生のギンギンになったカッパドキア見せたら、一発やで!」ブッ

「スミマセン、バイアグラ一丁!!」


くだらないコト言ってたら、また違うおっちゃんがやってきた。


「おし、ジャパニーズ!!腕相撲やるぞ!」

「何でやねん!」ブッ

「やりますか。毎年、元旦になると必ず実家で腕相撲大会が始まる我が家。おじさんらが、みんなアホみたいに強い環境で育った俺のサムライ魂を見せて、ヤツらのカッパドキアを俺のサムライソードでサクッと一刀両断してやりますよ。」

「レディ…ゴ…」

「ギャーーーーーース!!!!」


一瞬で身体ごと吹っ飛ばされる俺。


何この怪獣??

ウルトラQにいつ出てた??


「次は俺とだ!」

「まだやんの??」


渋々、2回戦開始。


「レディ…ゴ…」

「ギャーーーーーース!!!!」


何なん、何なん??

トルコ人あほなの??


「次は俺とだ!」

「まだやんの??」


渋々、3回戦開始。


「レディ…ゴ…」

「ギャーーーーーース!!!!」


また身体ごと吹っ飛ばされる俺。


こいつら、やるコト無いの??

ヒマ過ぎて鍛え過ぎてんじゃないの??


「次は俺とだ!」


有無を言わさず、4回戦開始。


「レディ…ゴ…」

「ギャーーーーーース!!!!」


もう、どっちが上で下か分かんないくらい回転して放り投げられる。


「も、もうカンベンして…カッパドキアが襲って…襲ってくる…」

「もう、カンベンしたって〜」ブッ

「もう、早く逃げましょう…」

「おっちゃん、バイバ〜イ!!」プ

「まじでレイプもんですよ。あんなにカッパドキア襲ってきたら、トラウマですよ。もう、お婿に行けない。。」

「あのおっちゃんら、まじ強そうやったな。」ブッ

「強いなんてもんじゃないですよ。怪物です。。」

「てか、全然車通らないねー!」プ

「こりゃ、このゾーンはヒッチハイク難しいかもな。」ブッ

「歩いて次まで行きますか。」


次の目的地“パシャバー”までは、それなりに距離がある。


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この炎天下の中歩くのは厳しいな。。とは思いつつも通る車が無ければ、ヒッチハイクも出来ない。

のんびり行きますか。


と思った所で急に姉さんが走り出した。


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「ありゃ、壊れてるな。。」ブッ

「ぽいですね。。」

「少し、そっとしておいてあげよう。」ブッ


テルさんと2人、今後の旅の予定や今まで聞かなかったコトなんかを話しながらパシャバーへ向かった。

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車なら10分で着く道のりを1時間以上かけて歩いて、ようやくパシャバーへ辿り着いた。


「あかん、もうムリや。」ブッ

「俺ももうキツいっす。。何で姉さん、あんな元気なんすかね。。」

「私、トルコアイスもらってくるわ!」プ

「俺、この先あの人と一緒に旅する自信無くなってきたわ。。」ブスぅ

「その気持ち分かります。。」


木陰に身を寄せて、少しでも体力を回復させようと試みた。


持ってきた水も残り少し。


ドコかに水道があれば補充が出来るんだけど、ドコにも見当たらない。。


一度、腰を下ろしてしまったら、根が生えてしまったかのように立ち上がるのが難しくなった。


「そろそろ、動き出さないと…」

「せやな…」ブッ

「イスタンブールに戻るバスの時間が…」

「もう1泊していきぃや。」ブッ

「もう1泊しません。。」


お尻に生えた根を断ち切り、立ち上がった。


パシャバーの岩を見て歩く。


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「あぁ、もうアレなんか完全にチンコやん。チンコ。」ブッ

「ホントだ。チンコにしか見えないっす。」

「あっちもチンコやで。」ブッ

「ホントだ、こっちもチンコだ。」

「チンコパラダイスやな。。」ブッ

「うん…でも何が悲しくてチンコばっか見なきゃいけないんすかね。。俺、おっぱいのが見たいです。。」

「せやな。。」ブッ


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中に入れるものや高台の上、なかなか見所のある場所だった。

チンコばっかだったけど。




パシャバーを後にし、最後の目的地“チャウシン”へ。


ココもなかなか車が通らない。

通ってもタクシーばかり。


ココでタクシーを使ったら、何だか今日一日の努力が無駄になる気がした。

口には出さなかったけど、みんな同じ気持ちのようだ。


少しでも歩を進めようと歩きながらヒッチハイクをするコトに。

前を向きながらも全神経は背後に向かっている。


車のエンジンの音が聞こえると自然と立ち止まり、振り返って親指を立てた。


バス、タクシー、タクシー、バス、タクシー…


普通の車がなかなか来ない。


また歩いて次の目的地まで向かうのかと諦めかけた時に1台の車が止まり、おじさんが話しかけてきた。


「日本人か??」

「そうです!チャウシンまで行きたいんですけど!」

「チャウシンかぁ…そこまでは行かないんだよな。。」

「そうですか…」

「頑張ってな!」


そう言い残し、走り出そうとした瞬間に前方からパトカーがやってきて止まった。


ヤバい…何で止まった??

トルコ、ヒッチハイク禁止だったっけ??


パトカーが止まると、先程のおじさんと何か話している。


どうしたんだろう??

おじさんが手招きをしている。


「どうしたんやろ??」ブッ

小走りで走り寄って行くと予想外の言葉を耳にした。

「乗っていきなよ。」

「え??チャウシンまで??」プ

「あぁ。送ってくよ!」

「やったー!!」

「警察の彼らは友達でね。さっきのやり取りが見えたみたいで、事情を話したら、近いんだから乗せてけってさ。」

「いやぁ、ホント助かります!」


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予想外の展開で最後の目的地チャウシンまで乗せてもらえるコトに。


車でビュンとチャウシンまで到着。


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「よし、ココを見終われば、カッパドキアも制覇ですね!」

「せやな、もうサクッと見て帰ってビール飲もう!」ブッ

「そうしましょう!」


チャウシンを見て回る。


何も無い。


急斜面を息を切らして上がって行く。


やっぱり何も無い。


来る必要あったのかな。。



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もう、この頃には3人ともぐったりして、口数も少なくなってきてしまい、座り込んでしまった。


「そろそろ、ギョレメに戻りましょう。タイムリミットが…」

「せやな。。」ブッ

「あと一踏ん張りしよう。」プ


もう3人ともエネルギーメーターはレッドゾーンに突入していた。


最後のエネルギーを振り絞って、親指を立てた。


通過していく車。


あと少し…あと少しでゴールなのに止まらない。。


時間だけが過ぎて行く。



キィィィッッ!!


「止まった??」

「止まった。」ブッ


走って駆け寄り、ギョレメまで行きたい旨を伝える。


しかし、車内には既に3人乗っており、新たに3人乗れるスペースは無かった。


ダメか……


「乗ってけよ!後ろに3人!」

「まじで??」

「いいの??」プ

「大丈夫、大丈夫!」

「行くしかないっすね。」


狭い車内に無理やり乗り込んだ。


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年季の入った車はエンジンを唸らせ、走り始めた。


「やった…良かった。ギョレメまで帰れる!」

「やったな、ヒッチハイクだけで達成や!」ブッ

「やり切ったね!」


ギョレメの中心地で降ろしてもらった。


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「ありがとう!!」


やり切った、やり切ったぞ!


ヒッチハイクだけでカッパドキアを回り切った。


考えてみれば、今回が海外初ヒッチハイク。


デンマークの時は雪が積もる中、足の指がもげそうになりながら頑張って親指を立ててたけど、残念ながら失敗。


良い経験になった。


イスタンブールからトルコに入って、イスタンブール、トルコの何が良いんだろう…って思ってたけど、ギョレメに来てこうやって現地の人と交流を持てて、人の優しさを実感させてもらって、印象がまたガラッと変わった。


ホントに来て良かった。


イスタンブールだけ行ってたら、こんな風に感じてなかっただろうな。



「まじで来て良かったっす。」

「やろ??」ブッ

「ヒッチハイク、ホントにやると思わなかったけど、やって良かった。途中で怒っちゃってごめんね。」プ

「いやいや、あれは僕らが悪いですから。。」

「宿行って、荷物取ったらゴハン行こうか。」プ

「そうっすね。そのままバス乗っていきます。」


3人で今日あった出来事を噛み締めながらゴハンを食べた。


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その後、2人はバスの見送りにも付いてきてくれた。


「ほな、またどっかで会おうな。」ブッ

「イランまで来ちゃいなよ。」プ

「それは考えときますよ。またどこかで会いましょう。」


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時間通りにやってきたバスに乗り込んで、席に着いた。


バスが走り出しても手を振ってくれる2人に手を振りかえし、ギョレメの街を後にした。


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ホントに良い思いでが出来たよ。

来て良かった。


これが俺のカッパドキアだよ。。






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To Be Continued →

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