Day191 沈んでいく力と昇る静けさ〜日曜日の使者〜

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Day191 2014.5.18 ローマ再び30日目 


時の流れというものは速い。


止めようと思っても止めるコトは出来ず、ただただ流れて行くのを傍観するだけ。

いや、それすらも出来ずに気付いた時には遠く離れた場所にいるのかもしれない。


月曜日がやってきて、気が付けば日曜日。


そして、また月曜日がやってくる。



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そんな週の終わりの日曜日。

今日はきっと人手も早めに引けるだろうから、早めに行こうと思い、いつもより早く家を出た。


陽が出ている間に行動を始めるのが珍しくなっている今の日常。



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コロッセオでKさんがやっているというので、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂の横でバスを降りて、Kさんと合流した。


「今日はドコから攻めますかね??」

「パンテオンのレストランもなかなか人が居て良かったよ。ニー」

「たまには違う所でやってみますか。」


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パンテオンの前にも広場があり、何件かレストランが軒を連ねている。


観光客で賑わう広場に入ると数人のパフォーマーが目に入った。



地元に巣食っている移民のアコーディオンパフォーマーだ。

広場を囲うように並ぶレストランに向かって演奏をしている。


自分たちも準備をして様子を見ていたが、終わりそうな気配は無い。


さて、どうしたものか…


思案を巡らしていると、角のレストランのスタッフがココに来いと手招きをしていた。


おぉ、呼んでくれてる!


と思ったものの、その店の前にはアコーディオン弾きが思い切り陣取っている。


「さすがにあれじゃ出来ませんね。。」

「すぐ終わるんじゃないかな?ニー」

「いや、絶対すぐ終わりませんよ。ホラ、仲間が来た。」


コチラをチラチラと見てくるアコーディオン弾きの隣に、新しいアコーディオン弾きがやってきて、音を重ね始めた。


「ココじゃ無理なんじゃないですか??」

「う〜ん…もう少し様子見てみようか。」


そう言いながら、手招きをしてくれたレストランのはす向かいにあるお店に交渉しに行った。


「やっちゃダメだって。ニー」

「そうですか…そもそも、あそこのお店の人がやって良いって言ってるんだから、あそこでやりませんか??」

「いや、そんなコトしたらアコーディオンの人に悪くない?ニー」

「でも、お店の人もアコーディオン弾きにもういいって言ってますよ。」

「自分たちが路上でやられたら嫌じゃない??ニー」

「もちろん、路上でやられたらイヤですけど、僕らは路上じゃなくてレストランでやるんですよ。」

「………」

「それだったら、もうパンテオンは離れましょう。ここにいつまでも居てもアコーディオン弾きは居なくならないですよ。」



いつの間にか重なっていたアコーディオンの音が独奏になっていた。

自分たちが来た時に弾いていた弾き手とは変わっていたが。


荷物と自転車を携えて、広場を横切っていると先程のスタッフがやっていけと言ってくれた。


「人通りがあって、微妙かもしれませんけど、少しだけやっていきますか。アコーディオンと音が混ざらないように頑張りますから。」

「分かった。ココで1回やっていこう。」


レストランから飛び出したテラス席に座るお客さんに向かって挨拶をして始めた。


「ボナセーラ(こんばんは)。手品と音楽のショーをお楽しみください。」


それぞれ、ギターとトランプを構えてショーを始めた。


奥の席では、陽が傾き始めた空を見ながらワインを楽しんでいる御婦人がこちらを向き、音楽を楽しんでくれている。

手前の席では、こちらのコトに関心が無いのであろう。ブスッとした様子で会話もせずに座っている夫婦がいる。


反応はそれぞれ。

だが、それで良い。


こうやって芸を披露するコトで楽しんでくれる人もいれば、そうは思わない人も居る。

もちろん、万人に楽しんでもらいたいという気持ちはあるが、それは叶わない事。



多くを望んではいけない。

少しの人でも喜んでくれれば、それで良い。


ただし、今は。



一通り、芸を披露しお金の回収をしようとするが、全体的に空気が重い。

拍手もまばら。


「これじゃ、回収に行けないよ。ニー」

「いや、行きましょうよ。行けばくれますって。」

「無理だよ。拍手全然起きなかったし、手前の人たちなんて眼中に無いって感じじゃん。ニー」

「それでも聞いてくれる人は居たし、大丈夫だと思うんですけど!」

「じゃあ、行ってきて。ニー」

「分かりました。行ってきます。」


帽子を手に取り、見てくれてありがとうございます。と挨拶をして回った。



Kさんの言う通りダメなのか、全然入らない。

感触があったと思った人もチップを入れてくれない。

写真を撮って拍手してくれてた人も。



この瞬間が1番精神に響く。

それでも笑顔は崩せない。



もうダメだと思い、席に背を向けた所で声が掛かった。


「待ちな、今両替したから。」

そう言って、5ユーロ札を帽子に放り込んでくれた。


「ありがとうございます!」

「私たちはブラジルから来たんだ。キミは日本からなんだね。地球を挟んで反対側に居た私たちがココでこうやって会えるなんてね。」

「ホントそうですよね。ブラジルと南米も行ってみたいと思ってます。」

「南米なんか行かなくて良いから、ブラジルに来なさい。そうだ、もう1曲日本の歌を聞かせてくれないかい?」

「喜んで。」


ベタではあるが、『上を向いて歩こう』をブラジルから来た2人のために唄った。



唄い終わり、挨拶をすると拍手をしてくれた。

奥の席に居た御婦人とアジア人の青年も拍手をしてくれた。


「良い旅を。」

「そちらも、良い旅を。」


レストランを離れ、パンテオンを後にした。

これ以上はパンテオンでやるのは厳しいと判断した俺たちはナボーナ広場へ向かった。


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ナボーナ広場に来るのは今回が初めて。


ローマに初めて訪れてから、早くも2ヶ月が過ぎてしまった。

ローマにこんなにも長く滞在するとは思っていなかったが、その間あまり観光というものをしていないような気がする。


まだスペイン階段も行ってなければ、ヴァチカン美術館にも行っていない。

時間を作って、行ってみよう。


とは言いつつも気付いた時には、ローマを去る日になっていそうだな。



夕陽が地平線に近付き、この日最後の力を振り絞るように力強く色を放っていた。

朱に染まる雲が青い空に浮かんでいる。

オベリスクが鋭く突き刺さった空に、この世の喜びと悲しみを同時に映し出しているようで、胸が締め付けられる。


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感傷に浸っている場合では無い。

目の前にある現実をしかと受け止めなければ。



初めて来るナボーナ広場は想像していたよりも広く、広場が2つ繋がっている印象を受けた。

パンテオンの広場と同じように、ぐるりと周りを何軒ものレストランが囲んでいる。


パンテオンから続く道を抜けたすぐ脇のレストランでパフォーマンスをするコトにした。


今日はバングラディッシュ人の違法物売りが居ない。

警察が多いのかなと思っていると案の定警察の車両がやってきて、窓から声を掛けてきた。


「すまんな、20時以降は音楽禁止なんだ。違う所でやってくれ!」


そう言って親指を立てて去って行った。



やはり注意されてしまったか。

演奏が出来ないという壁に直面してしまったが、好感の持てる警官だったな。

同じコトを言うにしても、一言や身振りを添えるだけで、こんなにも清々しい気分になるとは。



Kさんはレストランでやってみるコトにたが先程の警官の意見を尊重して自分は見ているコトにした。

一通り芸を披露し戻って来たKさんの帽子の中は寂しかった。


「今日はあまり良くないのかもしれませんね。」

「そうだね。。あんまり良くないかも。ニー」

「トラステヴェレ行きますか。」


再び荷物を携えて移動するコトにした。

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結局、やってきたのはいつものトラステヴェレ。

いつものレストランを回っていく。

悪くも無いが、反応もイマイチ。



反応が無いのが1番やっていて切ない。

暖簾に腕押し、独り相撲の状態。



エネルギーだけが消耗していくのが分かる。

そして、最後のレストランで遂に叩き出してしまった。



チップ0。



いつも愛想良く迎えてくれる店員さんたちがいるお店、彼らもその様子を見ており、苦笑い。

俺たちも苦笑いするしか無かった。


「今日はもう引き上げですね。」

「そうだね、今日はダメダメ。引き上げましょう。ニー」


あがりは1人31ユーロ。


低過ぎるとは言い切れないけど、普段からしてみたら良い数字ではない。

また週明けから頑張っていくか。



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陽が沈み、月が昇る。

日曜が終わって、月曜が来る。

終わっては始まり、そしてまた終わる。



いつまで続くのだろうか。

終わりを見るコトは出来るのだろうか。

終わりを見ずして終わる。



ドコに線を引くか。

それは他人で無く、自分でする事。



何を以て良しとするか。

曖昧で明瞭な問答。



日曜は去っていく。



いつの間にか月が高く昇っており、力強く光を放っていた。

To Be Continued →

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Yakken
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