Day188 契約〜帰って来ない心〜

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Day188 2014.5.15 ローマ再び27日目 


昨日、売人との交渉の末、遂にiPhone5(SIMフリー)を手にしたのだが、このままじゃタダの文鎮。


何の役にも立たない。


あ、電卓は使えるわ。



というワケで新たなる契約をしに近所を回る。



この国のギャングは他の国のギャングと違って「目立つ事を」嫌うんだ…


「目立つ事」は暗殺につながるからな…

だから、表向きの仕事を持っていたりする。

床屋やタクシーの運転手もいるし、オモチャ屋だっている…

年齢もいろいろだ…18歳の幹部もいるらしい…

でも、どっかの港に豪華ヨットを持っていたりするんだ。





やっぱり居た。

しかも近所に…ッ!!


こっそり撮ったが、このオヤジがそうだ!

この一帯の契約を取り仕切ってるッ!


IMG_1830


俺も自らの身分を明かし、契約するコトにした。




待つコト10分…




遂に俺は契約したぞ…ッ!!


再びなーーァッ!!



IMG_2090



コイツを装着すると骨針が飛び出て、能力が飛躍的に上がるのだッ!



遂に俺はSIMカードを手に入れたぞーーーッ!!


これで、ドコでもネットが出来るるるるるるるるるゥゥゥゥぅッッ!!!!


アナログ人間とは、おさらばだーーーッ!!ハッハッ!!





2,3,5,7,11,13……173……





というワケで悪魔と契約…もとい、携帯会社と契約してきました。




イタリアのキャリアは主に4つの会社がある。

・TIM(レッド吉田とゴルゴ松本でない)
・3(Tre/トレって読む)
・Vodafone(言わずと知れた)
・Wind(特徴なし)



それぞれのショップを回って、その中で1番安い3にした。


3はSIMカードの発行に5ユーロ。
月に8ユーロで2GB。
郊外や石造りの建物に弱い。


ボーダフォンはSIMカードの発行に10ユーロ。
月15ユーロ。
電波めっちゃ強い。


TIMはSIMカードの発行に10ユーロ。
月8ユーロ。
上記中間。


WindはSIMカードの発行に10ユーロ。
月10ユーロ。
特徴なし。

※頻繁に値段設定が変わるらしいので要確認。



無事にSIMカードを発行して、真の意味でiPhoneをゲットしたぞ!


これで生活が便利になることは間違いない。


でも、長いコトiPhoneを持ってない生活をしてたから、前みたいに使いこなせるかな…

ハッキリ言って、持ってないなら持っていないで構わないのかもしれない。

むしろ、サンバスリや紛失といったリスクが発生するだけのような気が……


IMG_4535


今日もバスに乗って、トラステヴェレへ向かう。

昨日は散々な結果だったから、今日は上手くいくコトを願おう。



シスト橋でKさんと合流。

「もう全然さっぱりですよ。出来ることなら早く帰りたい。ニー」

「そうなんですか…声出しで3曲だけ、とりあえずやってみます。」


IMG_4537


さっぱり…誰も興味を示さない。


これは先行きが不安だ…



いつものようにトラステヴェレへ行き、レストランを回る。



反応は良くもないが悪くもない。

気温が低いと人々の反応も悪い。



なんだか昨日の影響もあって、あまりにもやる気が出ないので2時間半だけやって撤退。


明日こそ上手くいくコトを願う。


でも、そうやって気合入れる時はいつも空回り。

先週の金曜日もカンポディフィオリはコンサートやっててレストラン回りが出来なかった。



来週からローマを離れる予定なので何とか稼いでおきたいんだけどな…

焦ってしまうが期待せずに地道にやっていこう。



IMG_4547




夕食を済ませて、のんびりしているとミーシャが帰ってきた。


「やぁ、ミーシャ調子はどう??」

「…………」


溜め息だけついて、部屋に入っていった。


「どうしたんすかね??」

「どうしたんだろ…?」シャリーン


少ししてミーシャが1枚の紙を持って、戻って来た。



「翻訳使って…」



ミーシャと会話をする時は大体、google翻訳を使ってる。

何だか、空気が重い。


紙を見るとイタリア語で文章が書かれていた。



何かあったのか…



きっと、細々と伝えられるような話じゃないし、気分じゃないから紙に書いて1度で伝えたかったんだろう。


パソコンの画面に紙に書かれた文字をタイプしていく。


『今日、私の誕生日。』


「おぉ、おめでとう!よかったね!」


「ありがとう…」



あまり嬉しそうな顔をしていない。


すぐに続きの文章を入力するよう促された。


「バー解雇された。友達殴った、ボトルで何回も。そして、死んだ。」


………????


「友達が死んだ??バーで??」



ミーシャは浅く頷き、何度もボトルで殴るジェスチャーをした。



「え…どういうコト??」


スージーさんと顔を見合わせた。


「え、まさかミーシャがやったってコト…ですか??」

「え…??ミーシャが??」シャリーン

「ミーシャだったら、やりかねませんよ。バーもクビになったみたいだし…」

「まさか…そんな…」シャリーン

「え、ミーシャどういうコト??」



目を赤くして、溢れるものを堪えている。



「その友達は病院にいるの??」


マスクをするジェスチャーをして、一言。


「苦しんでる…」


そして、深く頷いたまま顔を上げない。


“Morto”その単語を震えた手で指さす。


「え、え、良く分かんないんだけど。」シャリ

「Morto(モールト)って”たくさん”とかって意味じゃないですよね。それだったら、綴りはmoltoだし。」



“Morto”の意味を調べる。



検索結果で現れるのは、やはり”死”という単語だ。


「え、ホントにヤッちゃったんですか??でも、苦しんでるって言ってるから生きてるんじゃ…」

「そんな…」シャリ

「でも、それだったらミーシャこんなトコに居れないですよ。ミーシャ警察は??」

「いっぱい…」

「え…」シャリ

「逃亡の恐れ無しで帰されたって??でも、殺人じゃ、そんなワケにはいかないですよ。ミーシャ、バーはクビなの??」

「解雇された…」



立ち上がり、再び部屋に戻っていった。



「ちょっとヤバくないですか??大丈夫なんですかね、ミーシャ…」

「誕生日でたくさん友達が来て、飲み過ぎちゃって口論から発展しちゃったんじゃない??」シャリ

「考えられますね。。」



ミーシャが戻って来た。パソコンを携えて。

画面に映された1つの記事を見せてきた。


そこには1人の青年の死に関する記事が載っていた。




『瓶で14回殴打された青年死亡』




俺たちが困惑しているとミーシャは「チャオ」と残し、部屋に戻っていった。



「これ、マジにヤバくないですか…」

「え、え…」シャシャ

「誕生日に人殺しですか…」

「そんな…」シャリ

「いよいよ、ミーシャもやるトコまでやっちゃったんですね…」

「何て言ってあげたら良いのかしら…」シャリ

「いや…掛ける言葉が見つからないですよ…難し過ぎる…」

「そうね…」



何だか、モヤモヤというか拭い去れない物を抱えたまま部屋に戻った。




1人、部屋でラムを飲みながらミーシャの話を思い返した。




せっかくの誕生日にこんな出来事が2つも重なってしまったなんて…

不運というか…運命は自分では左右出来ない。


自分に置き換えても、そう…


どんなに楽しい時間でも必ず、不幸や不運といったものが、足音も立てずに忍び寄ってくる。

楽しんでいる時なら、尚更彼らはやってくる。。



今回の件もミーシャが引き起こしたのだとしても、そこには何かしらの理由があり、自分の手では動かすコトが出来ない流れ、何かがあったハズ…



そう考えても、今の俺には何もしてあげるコトは無いのだけど…




部屋を出て、トイレに向かうと独り寂しそうにキッチンでコンロに向かい料理をしているミーシャが居た。


「ミーシャ…」


朧げにこちらを見返すミーシャ。



何も言わずにハグをした。



俺の胸に顔を埋める。


震えながら、俺の身体を抱きしめる。


その力は次第に強くなった。





何秒が経っただろうか…





カタカタと火にかけられた鍋の水の沸騰する音だけが聞こえる。



俺の身体を抱きしめる力は次第に弱くなり、ミーシャが顔を上げた。


「ありがとう…」


無理やり作った笑顔でそう言った。

赤くした両目から溢れるものを拭い、壊れそうな笑顔で「ビール飲もっか。」と声を詰まらせながら言った。


「もちろん。」


ミーシャの好きなアストロナズールの瓶を冷蔵庫から取り出し、ミーシャの部屋に入った。


あまり人を部屋に入れるコトは好まないと言っていたミーシャの部屋に入った。


何だか、彼女の心の中に入ったような気分になった。


アストロナズールの蓋を開け、乾杯した。


「乾杯、彼に」

「乾杯、彼に。。」



いつもよりも苦味を増したビールが喉を通る。


部屋に備え付けられたテレビからはイタリアの喜劇が流れている。



「辛いかもしれないけど、今日の話をもう一度ちゃんと聞かせて。」



パソコンの画面に映し出されたgoogle翻訳の入力欄にイタリア語を打ち込んでいく。



『彼はシチリア島シラクサの時の友達で10代の時からの付き合い。バーに居る時にケンカになって、ボトルで14回殴られて、病院へ…結局、彼はそのまま息を引き取った。』


「そうなんだ…」


それしか言葉が出ない。


ミーシャのパソコンを借り、日本語を入力する。


『もしかして、バーの解雇と彼の死は別の話??』


その画面を見て、頷いた。


ようやく、納得がいった。



友達が死んだから、バーを解雇されたワケじゃなかった。

スージーさんと俺は一緒の出来事だと思ってたけど、話は別だった。


これで、ようやく納得がいった。


『バーの解雇と彼の死が同じ話で、ミーシャがヤッたのかと思ったよ。』


微かに笑みを浮かべた。


『それは別の話。彼はシラクサに居た。』

『そうなんだ。バーは何で解雇されたの??』

『支払いが出来ないって。』


前々から支払いが出来ないみたいな話は聞いてたけど、給料を払えないから解雇って、酷い話だよ。

俺も働いてたインターナショナルバーのトルコ人オーナーが給料は払えないと言って、月の半分の給料十数万払われなかったコトがあるから、他人事には感じられなかった。



『バーのコトはもうイイけど、彼はもう戻ってこない。』

『そうだね…』



虚ろな目で壁に張られた絵を見る。



ミーシャがこれまでに描いた絵だ。


タバコを手に取り、火を付けた。


「吸う??」

「その友達は吸った??」

「うん…」

「じゃあ、1本だけ。」


慣れない手つきで煙草に火を付けた。



煙草の煙が肺を満たしていく。


口から吐き出された煙は、白く濃くゆっくりと昇っていく…



そして、次第に空気に紛れて消えてしまった。



『俺は何も出来ない…けど、今日は彼の代わりにずっと側にいるよ。』


強がりのミーシャは、再び目を赤くして両目から溢れそうになる感情を抑えて、俺の胸に飛び込んだ。




逝ってしまった彼はもう戻ってはこれない。


これから先、二度と…


一緒の時を生きるコトは出来ない…




彼のために出来るコトは、もう無いのかも知れない。


でも、目の前にいる彼女のために出来るコトは、少なからずあるのかもしれない。



ただ、側に居てあげるコト…それしか、今の俺には出来ない。



それが俺に出来る全て。。



『気が済むまで今日は一緒に居るよ。』




俺の心臓に近い部分が少しずつ湿っていくのが分かった。


IMG_4553

To Be Continued →

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