Day140 永遠のO〜玉砕は覚悟の上だ〜

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Day140 2014.3.28 ローマ3日目


「ヤッケン、今日何するん??俺もうローマ満喫してもうたわ。」ブッ

「いや〜今日はもう1回バチカン行って、メダイユ探しに行きたいですねェ。お願いされてまして。夜は路上しに行ってきます。昨日会ったKさんと一緒に。」

「そうなんや〜俺もバチカン行こうかな〜。」ブッ


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バチカンは相変わらずの人ごみ。


「システィーナ礼拝堂ってドコにあるんですかねェ。。」

「この前行ったトコとちゃうん??」ブッ

「あれはサン・ピエトロ大聖堂で、別だと思います。」

「そうなんや。日本人観光客捕まえて、観光スポット聞こか。」ブッ

「そうっすね。あそこの家族捕まえて聞いてみましょう。」


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「スイませェん…怪しい見た目の者ですが、悪人ではございません。これからドコに行かれるんですか??」

「バ、バチカン美術館に行こうと…あと10分で閉まっちゃうんですけど、入り口が分からなくて…」

「テルさん、俺らも行きますか。」

「そやな。」ブッ

「ただ、道が良く分かんないんですよね。」

「大丈夫です。たぶん分かるんで行きましょう。」


家族にくっついて、バチカン美術館に行くコトにした。


タイムリミットまで、残り8分。


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急いで人の流れを掻き分け、美術館を目指した。


それらしき場所に到着するも、入り口が分からない…!


出口はあるんだけど…



「ワタシ、行ってきます!」

「お、お父さん!!」

「え〜無理だよ。」

「止めときなさいよ、どうせ止められるんだから。」


逆流承知で出口からの強行突破を試みるお父さん。


「ワタシが行かないで誰が行くんですかッ!!行ってきますッ!!」




速攻でセキュリティに捕まるお父さん。




「やっぱダメでした…」

「ほら、見なさいよ。」

「もう、恥ずかしいんだから。。」

「お父さん、あなたの行動の僕は敬意を表しますッ!!」

ブッ

「じゃあ、ワタシたちは広場の方に戻ります。」

「それじゃ、お気を付けて。おジャマしました。」


家族は微妙な空気をまとって去って行った。


「テルさん、僕らどうします??」

「俺はもう満足したで。」ブッ

「少し広場で写真撮ってもイイですか??」

「ええで〜それ終わったら、メシ食いに行こうや。今日でヤッケンと過ごす夜も最後やからな。」ブッ

「了解す。宿の近くの大衆食堂みたいなトコ行きますか。」

「せやな。」ブッ


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テルミニまで戻り、先日覗いたお店に入った。


本日のコース料理を注文。

ファースト、セカンド、サラダ、ドリンク、デザートが付いて10ユーロ(¥1,400)とちょっと贅沢。

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ファーストにラザニア、セカンドにトリッパをチョイス。


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ラザニアがかなり美味かった。


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トリッパもイタリアンで食べるのは初めてだけど、こっちも美味かった。

トリッパは日本で言うハチノス、牛の第2胃袋。
トリッパを日本語に翻訳すると”たわごと”らしい。。


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デザートはレモンソルベ。


食後におばちゃんがやってきて「エスプレッソかカプチーノはどう??」と聞くので、カプチーノを2つ頼んだ。


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コースのドリンクかと思ったら、ちゃっかり3ユーロ徴収されてしまった。


「おばちゃん、これはコースのドリンクでは??」

「コースのドリンクはワインよ。」


ちょ…食後に言わないでくれ…


グラスに注がれたワインを持ってきたので、渋々頂いた。






宿に戻り、路上に行く準備。

「じゃあ、路上行ってきます。」

「ほな、気を付けてな。帰ってきたら1杯やろか。寝てたら起こしてな。」ブッ

「了解す。行ってきます!」


昨日、Kさんに教えてもらった路上スポットを目指す。


トレビの泉の近くに人通りのある場所があるとのコトでそこに行くコトにした。


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ローマ、路上開始。


ポツポツと反応がある。


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途中、俺のコトを知ってるという女のコがやってきて写真だけ撮って行ってしまった。

嵐のように来て去って行ったので、コチラは???のまま。。


するとKさんがやってきた。


「お、やってますね!ボクはジプシーとココでモメたコトがあるんで、もう少し先に行ったトコでやります。また後で来ますね!」

ローマはジプシーやバングラディッシュからの移民が多く、仕事に就けない人たちが路上でモノを売っているのだ。

これは違法なんだけど。




0:00くらいに人気が少なくなってきたので、本日は終了。


そこにKさんと彼女のスージーOさん(本人希望で伏せ字です〜写真もNGとのコト、残念!)。

「はじめまして!やっけんです。」

「あぁ、YAKKEN CHANNELと同じだ〜。」

「見て頂いたんですか??何だか恥ずかしいなぁ〜。」

「いや、スゴく良かったですよ。普段、人とあんまり会わないんだけど、アレ見て興味持って来ちゃった。」

「そうなんですか、ありがとうございます!」

「じゃ、ワイン持ってきたからチョット座って飲もうか。」

「イイですね〜!」


色んな話を聞かせてもらった。

スージーOさんもKさんと一緒に自転車で旅をしているそうな。

2人は、あのブダペストのアンダンテホステルで出会ったらしい!

あそこは出会いの場所だなぁ。

5年も一緒に自転車で旅してるなんて尊敬するなぁ。。



あ、そうだ!

テルさんが待ってるんだった!!


わ、忘れてたワケじゃないんだけどね!!


「もし良かったら、宿で一緒に飲みませんか??」

「友達いるんじゃないの??」

「一緒に飲んだら、楽しいと思うんで!」



スージーOさんの自転車を借りて、宿を目指す。


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夜のローマはスゴく綺麗だ。

ライトアップされたヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂やコロッセオ、名前も知らない遺跡たちがドコまでも続く夜の空に浮かび上がる。


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そんな綺麗な景色を横目に走っていると、サドルの調子がおかしくなってきた。


破壊王YAKKENの異名を持つワタクシ…


何もしてないのにサドルを壊してしまったらしい。。


ヘーコラヘーコラ自転車を漕いで、何とか宿に到着。


「テルさーん、遅くなりました!スイませェん。。あと友達連れてきちゃいました。」

「お、帰ってきたか!」ブッ

「夜分遅くに押し掛けてスミマセン。」

「いやいや、お話はかねがね…」

「皆さん、すみません。コレがヤッケンスタイルです。」


旅人が4人集まれば、それぞれの思いや経験話に花が咲き、気付けば明け方になってしまった…

To Be Continued →

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